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2006.09.01

即席タクシー

2-631 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:03/04/30 18:40 ID:XB+R0C/O
その日、俺は女の子に冷たくフられて、落ち込んでいた。
馴染みの店でメシでも食おうと、車を走らせた。

交差点で、手をあげる爺さん。
赤信号で止まると、モゴモゴ話し掛けてくる。
「タクシーじゃねえよ」
暗い気持ちでハンドルをまわした。

信号を曲がってミラーを見ると、
爺さんは、まだ手をあげてウロウロしている。
文無しか、さもなきゃ痴呆の徘徊老人か。

神様は、女にフられた俺が『いい人』でいられるかどうか
わざわざ試すつもりらしい。
まったくイヤミな巡りあわせを用意したもんだ。

「模範的とは言わねえが、精一杯生きてきたよ。
で、俺はあの子に『いい人だけど』って言われただけだ」

ミラーを見ると、さっきの爺さんを見捨てるように、
『空車』の赤文字を灯したままのタクシーが
苛立ったような急加速で走り去るのが見えた。

「畜生、パトカーはどこにいるんだよ!
お節介焼きのオバちゃんはいねえのか!」

方向転換して、爺さんのいる交差点に戻った。
「道に迷ってしまって・・・」
「わかったわかった、乗りなよ」

助手席に乗せるはずの彼女は、
ちょっとボケた爺さんに化けちまった。


632 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:03/04/30 18:42 ID:2Xc6DWMQ
>631
ええ話や.
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